日本で“飼えない”爬虫類とは?法律・リスク・代替種まとめ
2025年11月7日

近年、SNSや動画の影響で「珍しい爬虫類を飼ってみたい」と考える人が増えています。
しかし、すべての爬虫類が自由に飼えるわけではありません。
日本では、法律によって飼育や譲渡が禁止されている爬虫類が存在します。
知らずに飼うと、罰金や刑罰の対象になるケースも。
この記事では、「日本で飼えない爬虫類」を中心に、
✅ 法的に禁止されている種類
✅ 飼えない理由と背景
✅ 飼える代替種の紹介
などをわかりやすく解説します。
目次
1. なぜ「飼えない爬虫類」があるのか
-
外来種が野生に放たれて生態系を壊すリスク
-
毒や咬傷など、人に危険を及ぼす可能性
-
絶滅危惧種保護や国際条約による取引規制
👉 「法律違反ではなくても“生態系リスク”が高い動物」は、今後も規制対象になる可能性があります。
2. 日本で飼えない爬虫類を定める法律と制度
🧾 外来生物法
環境省が定める「特定外来生物」に指定された爬虫類は、
飼育・運搬・譲渡・輸入が全面禁止です。
例:カミツキガメ、グリーンイグアナ、アカミミガメ(ミドリガメ)など。
⚠️ 特定動物(動物愛護管理法)
人に危険を及ぼす動物は「特定動物」に指定されています。
許可なしで飼育すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金。
例:ワニ・アリゲーター類、大型ヘビ(ニシキヘビ、アナコンダなど)
🌍 ワシントン条約(CITES)
絶滅の恐れがある動物の国際取引を規制する条約。
条約附属書Ⅰ〜Ⅲに記載された種は、輸入・販売・譲渡が制限されます。

3. 実際に「日本で飼えない」代表的な爬虫類たち
| 種類 | 理由 | 法律区分 |
|---|---|---|
| ワニ・アリゲーター類 | 人への危険性 | 特定動物 |
| カミツキガメ | 生態系破壊・危険性 | 特定外来生物 |
| グリーンイグアナ | 野外繁殖リスク | 特定外来生物 |
| アミメニシキヘビ | 危険・逃走リスク | 特定動物 |
| ワニガメ | 捕食・生態系破壊 | 特定外来生物 |
| オオトカゲ類(ナイルモニターなど) | 外来種・危険性 | 特定外来生物 |
| 絶滅危惧トカゲ(リクガメ属の一部) | 国際取引規制 | CITES対象 |
4. 規制のすき間と違法取引の実態
-
「似た種類」や「幼体」で輸入されるケースもある
-
ネットオークション・SNSでの譲渡トラブルが急増
-
「飼える」と勘違いして購入 → 飼育禁止が発覚して通報例も
👉 爬虫類の飼育は、販売元の“合法証明書”があるか必ず確認を。
5. 飼育できる爬虫類でも注意すべきポイント
-
温度・湿度・照明管理が必要(自然環境の再現が重要)
-
成長後のサイズ・力を考慮する
-
餌(昆虫・マウス)確保の現実的負担
-
脱走・逃亡対策(特にヘビ・トカゲ類)
👉 「飼える=簡単」ではありません。終生飼養の覚悟を持ちましょう。

6. 飼いたい人におすすめの“代替種・安全な選択肢”
| 飼育可能で人気の種 | 特徴 |
|---|---|
| レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ) | 温和で飼育しやすく初心者向け |
| コーンスネーク | 毒がなく扱いやすいヘビ |
| クレステッドゲッコー | 樹上性で愛嬌のある見た目 |
| ロシアリクガメ | 小型で比較的飼いやすい |
| ボールパイソン | 落ち着いた性格で人気の大型種 |
これらは合法的に流通しており、初心者でも飼いやすい種類です。

まとめ:法律を守って安全に爬虫類を楽しもう
爬虫類は魅力的で奥深いペットですが、
「知らなかった」では済まされない法的リスクがあります。
-
飼育前に法律・条例を確認する
-
購入時は正規ルートで証明書を確認
-
安全で責任ある飼育を心がける
👉 ルールを守れば、爬虫類との暮らしはもっと豊かに楽しめます。

よくある質問
Q1.日本でワニを飼うことはできますか?
一部自治体の許可があれば可能ですが、基本的には「特定動物」に該当し、個人での飼育は極めて難しいです。
Q2.イグアナやカメは飼っても大丈夫?
グリーンイグアナ・カミツキガメ・ワニガメなどは飼育禁止。ペットショップで扱っている「ヨウムリクガメ」「フトアゴヒゲトカゲ」など合法種を選びましょう。
Q3.飼えない爬虫類をSNSで譲り受けたら?
無許可で譲渡・飼育すると法律違反になる場合があります。知らずに受け取っても罰則対象です。
wp-tech
最新記事 by wp-tech (全て見る)
- 日本で“飼えない”爬虫類とは?法律・リスク・代替種まとめ - 2025年11月7日
- 動物が主役の映画ランキング|感動・笑い・実話までおすすめ名作まとめ - 2025年11月5日
- 猫の介護に役立つおすすめグッズと選び方 - 2025年11月3日









