犬の肛門絞りとは?必要な理由・正しいやり方・注意点を徹底解説
2026年1月19日

犬を飼っていると「肛門絞り」という言葉を耳にすることがありますが、具体的に何をするのか、なぜ必要なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
肛門絞りは、犬の健康を守るために重要なケアのひとつです。この記事では、犬の肛門絞りとは何かという基本から、必要な理由、正しいやり方、注意点までを分かりやすく解説します。
監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
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目次
- 1.犬の肛門絞りとは何か?
- 肛門絞りの基本的な意味
- 肛門腺(こうもんせん)の役割とは?
- なぜ「絞る」必要があるのか?
- 2.犬に肛門絞りが必要な理由
- 肛門腺に分泌物がたまる原因
- 肛門絞りをしないと起こるトラブル
- 自然に排出できる犬・できない犬の違い
- 3.肛門絞りが必要な犬の特徴
- 小型犬・中型犬・大型犬での違い
- シニア犬・肥満犬が注意すべき理由
- 肛門絞りが不要なケースもある?
- 4.犬の肛門絞りの正しいやり方【初心者向け】
- 自宅で肛門絞りをする前の準備
- 肛門絞りの手順をわかりやすく解説
- 力加減と頻度の目安
- 5.犬の肛門絞りで注意すべきポイント
- やってはいけないNG行為
- 痛がる・嫌がる場合の対処法
- 出血・腫れがある場合はどうする?
- 6.自分でできない場合はどうする?
- トリミングサロンでの肛門絞り
- 動物病院で対応してもらうケース
- 費用相場と頻度の目安
- まとめ|犬の肛門絞りを正しく理解して健康を守ろう
- 犬の肛門絞りに関するよくある質問(FAQ)
- Q1.肛門絞りはどれくらいの頻度でする?
- Q2.毎月しないとダメ?
- Q3.肛門絞りは痛い?
- Q4.臭いが強いのは異常?
1.犬の肛門絞りとは何か?
肛門絞りの基本的な意味
犬の肛門絞りとは、肛門の左右にある肛門腺にたまった分泌物を外に排出するケアのことです。
本来は排便時に自然に出るものですが、うまく排出できない犬も多く、定期的なケアが必要になる場合があります。
肛門腺(こうもんせん)の役割とは?
肛門腺は、犬の肛門の左右(4時と8時の位置)にある小さな袋状の器官です。
ここから分泌される強い臭いのある液体は、犬同士が情報交換をするためのマーキングの役割を持っています。
犬がお尻の匂いを嗅ぎ合うのは、この肛門腺の匂いを確認しているためです。
なぜ「絞る」必要があるのか?
肛門腺の分泌物が自然に排出されないと、中にたまり続けてしまいます。
これが原因で炎症や痛みを引き起こすことがあるため、人の手で「絞って」出してあげる必要があるのです。
2.犬に肛門絞りが必要な理由
肛門腺に分泌物がたまる原因
分泌物がたまる主な原因は以下の通りです。
-
運動不足
-
筋力の低下
-
便が柔らかい
-
体質的に排出が苦手
特に室内飼いの犬や高齢犬は、自然排出が難しくなりやすい傾向があります。
肛門絞りをしないと起こるトラブル
肛門絞りをせずに放置すると、以下のようなトラブルが起こることがあります。
-
肛門腺炎:細菌感染による炎症
-
肛門腺破裂:皮膚が破れて膿が出る状態
どちらも強い痛みを伴い、動物病院での治療が必要になります。
自然に排出できる犬・できない犬の違い
大型犬や活発な犬は、排便時の圧力で自然に分泌物が出やすい傾向があります。
一方、小型犬や運動量の少ない犬は排出が苦手な場合が多く、定期的な肛門絞りが必要です。

3.肛門絞りが必要な犬の特徴
小型犬・中型犬・大型犬での違い
-
小型犬:肛門絞りが必要なケースが多い
-
中型犬:個体差あり
-
大型犬:自然排出できる犬が多い
ただし、大型犬でも必要になることはあります。
シニア犬・肥満犬が注意すべき理由
加齢や肥満により筋力が低下すると、肛門腺を押し出す力も弱くなります。
そのため、シニア犬や肥満犬は特に注意が必要です。
肛門絞りが不要なケースもある?
すべての犬に必ず必要というわけではありません。
以下のような様子がなければ、無理に行う必要はありません。
-
お尻を気にする仕草がない
-
便がしっかりしている
-
獣医師から不要と言われている
4.犬の肛門絞りの正しいやり方【初心者向け】
自宅で肛門絞りをする前の準備
準備するものは以下です。
-
使い捨て手袋
-
ティッシュやペットシーツ
-
汚れてもいい服
-
シャンプーやウェットティッシュ(後処理用)
臭いが強いため、お風呂場で行うのがおすすめです。
肛門絞りの手順をわかりやすく解説
-
犬の尻尾を持ち上げ、肛門を確認する
-
肛門の左右(4時・8時の位置)に指を当てる
-
下から上に向かって、優しく押し出す
-
分泌物が出たらすぐ拭き取る
無理に力を入れないことが大切です。
力加減と頻度の目安
力は「優しくつまむ程度」が目安です。
頻度は月に1回程度が一般的ですが、犬によって異なります。

5.犬の肛門絞りで注意すべきポイント
やってはいけないNG行為
-
強く押しすぎる
-
毎週のように頻繁に行う
-
嫌がるのに無理に続ける
これらは炎症やケガの原因になります。
痛がる・嫌がる場合の対処法
強く嫌がる場合は、無理に続けず中止してください。
トリマーや動物病院に任せるのが安全です。
出血・腫れがある場合はどうする?
出血や腫れが見られる場合は、すでに炎症を起こしている可能性があります。
すぐに動物病院を受診してください。
6.自分でできない場合はどうする?
トリミングサロンでの肛門絞り
多くのトリミングサロンでは、シャンプー時に肛門絞りを行っています。
プロに任せることで安心してケアできます。
動物病院で対応してもらうケース
炎症が疑われる場合や、痛がる場合は動物病院で行いましょう。
獣医師によるチェックも同時に受けられます。
費用相場と頻度の目安
-
トリミングサロン:500円〜1,000円程度
-
動物病院:1,000円前後
頻度は月1回が目安です。
まとめ|犬の肛門絞りを正しく理解して健康を守ろう
犬の肛門絞りは、見落とされがちですが健康維持に欠かせないケアです。
正しい知識を持ち、無理をせず、その犬に合った方法で行うことが大切です。
不安な場合は、トリマーや動物病院に相談しながら、愛犬の健康を守っていきましょう。

犬の肛門絞りに関するよくある質問(FAQ)
Q1.肛門絞りはどれくらいの頻度でする?
一般的には月1回程度です。
Q2.毎月しないとダメ?
自然排出できている犬は、必ずしも毎月行う必要はありません。
Q3.肛門絞りは痛い?
正しく行えば痛みはほとんどありません。
痛がる場合は炎症の可能性があります。
Q4.臭いが強いのは異常?
肛門腺の分泌物は元々強い臭いがあります。
ただし、異常に強い場合は獣医師に相談しましょう。
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