【獣医師監修】猫の口臭が気になる!原因とすぐできる対策・予防法
2025年10月21日
愛猫とスキンシップをしているときに「口が臭い…」と感じたことはありませんか?
猫の口臭は単なる食べ物のにおいだけでなく、歯周病や内臓疾患のサインであることも少なくありません。
「年齢のせいだから仕方ない」と放置すると、命に関わる病気を見逃してしまう危険もあります。
この記事では、猫の口臭の原因・考えられる病気・自宅でできるケア・動物病院に行くタイミングを詳しく解説します。
監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
目次
- 1.猫の口臭が発生する主な原因とは?
- 歯石・歯周病などの口内トラブル
- 食べ物や消化不良による一時的なにおい
- 内臓疾患(腎臓病・糖尿病など)のサイン
- ストレスや体質によるケース
- 2.放置すると危険!口臭が示す病気の可能性
- 歯周病が進行すると歯が抜ける・全身疾患に影響
- 腎不全・肝臓病・糖尿病など深刻な病気との関係
- 動物病院で診てもらうべきチェックポイント
- 3.自宅でできる猫の口臭対策
- 歯磨き習慣をつける(嫌がる猫への工夫)
- デンタルケアグッズの活用(おもちゃ・おやつ・ジェル)
- 食事の見直し(ドライフード・口臭ケアフード)
- 定期的な水分補給で口内を清潔に保つ
- 4.猫の口臭予防におすすめのグッズ紹介
- 5.動物病院に行くべきタイミング
- 口臭が急に強くなったとき
- よだれ・食欲不振・体重減少がある場合
- 高齢猫の慢性的な口臭
- 6.猫の口臭を予防する日常ケア習慣
- まとめ
- よくある質問
- Q1.猫の口臭は放っておいても大丈夫ですか?
- Q2.歯磨きがどうしてもできない猫はどうしたらいい?
- Q3.高齢猫の口臭がひどいのは老化のせい?
- Q4.口臭が甘酸っぱいときは?
- Q5.市販の口臭ケアグッズは安全ですか?
1.猫の口臭が発生する主な原因とは?
歯石・歯周病などの口内トラブル
猫の口臭の最も多い原因は歯周病です。歯石に細菌が繁殖すると、強い口臭を放ちます。進行すると歯がぐらついたり抜けたりすることもあります。
食べ物や消化不良による一時的なにおい
魚やウェットフードを食べた直後は、口の中ににおいが残ることがあります。また、消化不良や逆流でも口臭が強くなることがあります。
内臓疾患(腎臓病・糖尿病など)のサイン
-
腎不全:アンモニア臭のようなにおい
-
糖尿病:甘酸っぱい果物のようなにおい
-
肝臓病:独特の強いにおい
これらは口臭だけでなく体調不良を伴うことが多いため要注意です。
ストレスや体質によるケース
ストレスで唾液の分泌が減ると口内環境が悪化し、雑菌が繁殖して口臭につながることもあります。
2.放置すると危険!口臭が示す病気の可能性
歯周病が進行すると歯が抜ける・全身疾患に影響
猫の歯周病は放置すると歯が抜けるだけでなく、細菌が血液を通じて全身に回り、心臓や腎臓に悪影響を与えることがあります。
腎不全・肝臓病・糖尿病など深刻な病気との関係
口臭は内臓疾患の初期サインであることもあります。特に高齢猫は慢性腎不全が多いため、「口臭+水をよく飲む・尿が多い」といった症状があれば早めの受診を。
動物病院で診てもらうべきチェックポイント
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強い口臭が数日以上続く
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食欲不振や体重減少がある
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よだれが多く出る
-
歯茎が赤く腫れている
3.自宅でできる猫の口臭対策
歯磨き習慣をつける(嫌がる猫への工夫)
理想は毎日の歯磨き。最初はガーゼで口の周りを拭くところから始め、少しずつ歯ブラシに慣らしていきましょう。
デンタルケアグッズの活用(おもちゃ・おやつ・ジェル)
歯磨きが難しい猫には、デンタルガムや口臭ケアジェルを使うのも効果的です。遊びながらケアできるおもちゃもあります。
食事の見直し(ドライフード・口臭ケアフード)
ウェットフードばかりだと歯石がつきやすい傾向があります。歯石ケア用のドライフードを取り入れると予防効果が期待できます。
定期的な水分補給で口内を清潔に保つ
唾液は口内を清潔に保つ役割があります。水をこまめに飲めるよう、複数の場所に新鮮な水を用意しましょう。
4.猫の口臭予防におすすめのグッズ紹介
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デンタルガム・口臭ケアおやつ:噛むことで歯垢除去をサポート
-
デンタルジェル・スプレー:歯磨き代わりに使える
-
歯磨き専用ブラシ・フィンガーブラシ:初心者にも使いやすい
-
ケア用ドライフード・サプリメント:日常的に続けやすい
※選ぶ際は獣医師に相談するのがおすすめです。
5.動物病院に行くべきタイミング
口臭が急に強くなったとき
急激な変化は病気のサインである可能性が高いため、早めの受診を。
よだれ・食欲不振・体重減少がある場合
これらは歯周病や内臓疾患が進行している可能性があります。
高齢猫の慢性的な口臭
高齢猫は腎不全や歯周病のリスクが高いため、定期的な健診を受けましょう。
6.猫の口臭を予防する日常ケア習慣
-
子猫のうちから歯磨きに慣れさせる
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年に1〜2回は動物病院で歯石チェック
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ストレスを減らし、健康的な生活環境を整える
まとめ
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猫の口臭は歯周病や内臓疾患のサインかもしれない
-
自宅ケア(歯磨き・フード・グッズ)と動物病院の診断を組み合わせることが重要
-
飼い主が早めに気づくことで、愛猫の健康寿命を守ることができる
よくある質問
Q1.猫の口臭は放っておいても大丈夫ですか?
一時的な食べ物のにおいなら問題ありませんが、数日以上続く口臭は歯周病や病気のサインです。放置せず、まずは口内チェックを行いましょう。
Q2.歯磨きがどうしてもできない猫はどうしたらいい?
歯磨きが難しい場合は、デンタルジェル・スプレー・デンタルガムを活用するとよいでしょう。ただし完全な代替にはならないため、定期的に動物病院でチェックを。
Q3.高齢猫の口臭がひどいのは老化のせい?
加齢で歯周病や腎不全のリスクが高まるため、口臭が強くなることはあります。しかし「老化だから仕方ない」と片付けず、病気の有無を必ず確認しましょう。
Q4.口臭が甘酸っぱいときは?
糖尿病の可能性があります。水をよく飲む・体重が減るなどの症状と併発していれば、すぐに動物病院へ。
Q5.市販の口臭ケアグッズは安全ですか?
基本的にペット用グッズは安全ですが、成分や使用方法によっては猫に合わないこともあります。初めて使うものは獣医師に相談してから取り入れると安心です。
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