犬に必要なワクチン完全ガイド|種類・スケジュール・注意点まとめ
2025年11月9日

犬を迎えると、まず悩むのが「どんなワクチンを、いつ打てばいいの?」ということ。
ワクチンは病気を防ぐだけでなく、愛犬の命を守り、人との共生を安全にするための大切なケアです。
この記事では、「犬に必要なワクチン」というテーマで、義務とされるワクチン・任意で打つ混合ワクチン・接種スケジュール・副反応・罰則までをわかりやすく解説します。
初めての飼い主さんも、今の接種プランを見直したい方も、ぜひ参考にしてください。
目次
1.なぜ犬にワクチンが必要なのか?
犬は外からのウイルスや細菌に感染しやすく、重症化しやすい動物です。
ワクチン接種には次のような目的があります:
-
感染症の予防(他の犬・人への感染も防ぐ)
-
集団免疫の形成
-
法律で義務付けられている感染症対策(狂犬病)
特に狂犬病ワクチンは法律で義務付けられています。
混合ワクチンは義務ではありませんが、命を守るための「実質的な必須」ケアといえます。
2.犬のワクチンの種類:義務ワクチンと任意ワクチン
🩸 義務ワクチン:狂犬病ワクチン
日本では年1回の接種と市区町村への登録が法律で定められています。
接種を怠ると、20万円以下の罰金が科されることがあります。
→ 予防接種の証明書は、ドッグラン・ペットホテル・旅行施設などでも提出を求められます。
💉 任意ワクチン:混合ワクチン(5種〜10種)
犬の生活環境に合わせて獣医が選びます。
代表的な感染症は以下の通りです:
| 種類 | 予防できる主な感染症 |
|---|---|
| 5種混合 | 犬ジステンパー、パルボウイルス、伝染性肝炎、アデノウイルス、パラインフルエンザ |
| 7〜10種混合 | 上記+レプトスピラ症など(野外活動が多い犬に推奨) |

3.接種スケジュール:子犬期から成犬期まで
🐾 子犬期(生後6週〜16週ごろ)
-
6〜8週:初回接種
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10〜12週:2回目
-
14〜16週:3回目
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1歳前後:最終ブースター
🐾 成犬期(1歳以降)
-
狂犬病ワクチン:毎年1回
-
混合ワクチン:年1回または3年に1回(獣医判断)
💡最近は抗体価検査で免疫の有無を確認し、必要なタイミングだけ打つケースも増えています。
4.ワクチンで防げる主な病気
| 病名 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 犬ジステンパー | 発熱・咳・けいれんなど。致死率が高い |
| 犬パルボウイルス | 嘔吐・下痢・脱水。子犬は重症化しやすい |
| 犬伝染性肝炎 | 肝臓障害を引き起こす |
| 犬アデノウイルス | 呼吸器症状や肝炎 |
| 犬パラインフルエンザ | 咳や気管支炎など |
| レプトスピラ症 | 人にも感染する人獣共通感染症 |

5.ワクチンの副反応と接種時の注意点
ほとんどの犬は問題なく終わりますが、まれに次のような反応があります。
軽度の反応(一般的)
-
元気がない
-
食欲減退
-
接種部位が少し腫れる
重度の反応(まれ)
-
顔のむくみ、じんましん
-
嘔吐、呼吸困難(アナフィラキシー)
⚠️ 接種後30分は病院で様子を見ると安心です。
その日は激しい運動やシャンプーを控えましょう。
6.高齢犬・持病のある犬のワクチン選び方
年齢や体調によっては、全てのワクチンが適しているとは限りません。
-
心臓・肝臓疾患のある犬は要相談
-
抗体価検査で免疫が残っていれば見送りも可能
-
「打たないリスク」と「副反応リスク」を天秤に
7.ワクチン未接種のペナルティとリスク
-
狂犬病ワクチン未接種:法律違反(罰金20万円以下)
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混合ワクチン未接種:感染症発症リスクが高く、社会的制限(ホテル・トリミングなど利用不可)
-
いざというときの入院・避難時に証明がないと預かり拒否される場合も

まとめ
ワクチンは犬の命を守る「最も確実な予防医療」です。
法律を守りながら、愛犬の年齢・体調に合わせて最適なプランを獣医と相談しましょう。
日々の安心と長生きを支えるのは、飼い主さんの意識と正しい知識です。
よくある質問
Q1.室内犬でもワクチンは必要?
はい。人の靴や風などからウイルスが持ち込まれることがあります。
Q2.シニア犬は打たなくてもいい?
免疫力が弱っているため、抗体価検査をして判断しましょう。
Q3.ワクチンを打ち忘れた場合は?
期間が空いた場合でも、再接種またはブースターで対応可能です。
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