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猫ちゃんからの最後のサインを見逃さないために

2019年10月11日

まだまだ先の話と思っていてもいつか訪れる猫ちゃんとのお別れ。死期が近い猫ちゃんとの最後の時間。1秒たりとも無駄にしたくないと思う飼い主さんは多いかと思います。
「あんなに元気だったのに、なんでなの?」と後悔する前に、猫を飼う全ての人に知っておいて欲しい、猫ちゃんからのメッセージをまとめてみました。

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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com

猫ちゃんが安らかに逝くためには

猫ちゃんの死の原因が病気であれ高齢であれ、危篤に陥るほど衰弱している場合は体がやせ細り足元がおぼつかない状態でしょう。けれど、猫ちゃんは変わり果てた痛々しい姿になりながらも、最期の瞬間まで懸命に生きようとします。愛猫を見守る飼い主さんにとっては辛く、悲しく、なかには涙が止まらなくなる方もいます。

命が尽きようとしている猫ちゃんを間近で見ることは、飼い主さんの心の負担になるかもしれません。ただ、猫ちゃんが安らかに天国へ旅立つためにもっとも必要なことは、治療でもターミナルケア(終末期医療)でもなく、大好きな飼い主さんが側にいることではないでしょうか。

飼い主さんが猫ちゃんを優しく撫でてあげる、抱っこしてあげる、声をかけてあげるなどの行為は、逝こうとしている猫ちゃんにとって何よりの薬であり心安らげるひとときです。

猫ちゃんの最期のサインとは

危篤状態にある猫ちゃんが発するいくつかのサインについてご紹介します。猫ちゃんからの最期のメッセージを見逃さないために、以下の点に注意してください。

意識が薄れる

亡くなる前の猫ちゃんは、意識が薄れたり無くなったりします。そのまま息を引き取る場合もあれば、もう1度意識を取り戻す場合もあります。いずれにしても、猫ちゃんの意識が混濁し始めたら死期が近づいていると覚悟したほうがよいでしょう。

呼吸や鼓動の乱れ、嘔吐

健康な猫ちゃんの心拍数は、1分間におよそ120~180回です。猫ちゃんが危篤状態になると、心拍数が急に上昇したり、逆にスローペースになったりします。猫ちゃんの鼓動に乱れがないか、胸に耳を当てて確かめてみましょう。

また、亡くなる前に嘔吐する猫ちゃんがいます。猫ちゃんの体が吐しゃ物で汚れてしまった時は、タオルなどで優しく拭き取ってください。衰弱が激しい猫ちゃんは、嘔吐した直後にそのまま亡くなってしまうケースがあります。

元気に振舞う

自分の死期を悟らせないために、元気に振舞うことは動物が持つ本能です。ペットの猫ちゃんのなかには、この本能ゆえに危篤状態に陥る直前まで普段と変わらない様子でいる子がいます。
「昨日まではあんなに元気にしていたのに…」「どうして異変に気付いてあげられなかったのだろう」と、突然の愛猫の死にショックを受ける飼い主さんが多いです。

飼い主が猫ちゃんにしてあげられること


飼い主さんが、最後に猫ちゃんにしてあげられることは何でしょうか。猫ちゃんに手厚い治療を受けさせたい、猫ちゃんと自宅で最期のときを一緒に過ごしたいなど、飼い主さんの考え方によってさまざまな選択肢が考えられます。

獣医さんの元で治療

猫ちゃんを動物病院に入院させるメリットは、容体の急変に対応できることや自宅では行えない専門的な治療を受けられることです。猫ちゃんが危篤状態に陥ったときに延命治療を行うかどうかなどを、事前にかかりつけの獣医師と相談しておくことをお勧めします。

馴れ親しんだ場所で過ごす

デリケートなタイプの猫ちゃんは、病院での治療が大きな負担になります。いよいよ最期のときが近づいてきたら、無理に治療を受けさせるよりも自宅でゆっくりと過ごさせてあげるほうがよいケースがあります。

猫ちゃんの大好きなモノを用意する

猫ちゃんのお気に入りのおもちゃや、好物のおやつなどを用意してあげましょう。大好きな「モノ」だけではなく、できれば大好きな「人」が猫ちゃんに付き添ってあげられると理想的です。大好きな人やモノに囲まれた猫ちゃんは、心安らかに最期のときを迎えられるのではないでしょうか。

感謝の気持ちを伝える

これまでの猫ちゃんとの生活を振り返ると、さまざまな思い出が飼い主さんの脳裏によみがえるでしょう。「落ち込んだときにそばにいてくれてありがとう」「〇〇ちゃんがいてくれたから、毎日楽しかったよ」など、思いの丈をそのまま猫ちゃんに伝えてください。

飼い主さんの言葉を正確に理解できなくても、猫ちゃんは言葉に込められた感情を敏感に感じとります。また、言葉にすることによって、飼い主さん自身が改めて猫ちゃんに対する愛情を再確認できます。

猫ちゃんの苦しさを取り除いてあげるために

苦痛を伴う治療は、猫ちゃんにとってはときに病気よりも辛いものになります。

治る見込みのある病気なら治療を受けさせるべきでしょう。通院が負担になるのであれば早期から往診に切り替えることも一つの選択肢です。

治らないとしてもせめて痛みや吐き気などの苦痛を軽減させてあげたい時には緩和ケア、最期に向けたターミナルケアなど、選択肢はたくさんあります。

猫ちゃんのためを思って飼い主さんが選ぶ方法に、正解や不正解は存在しないのかもしれません。ただ、どうすれば猫ちゃんの苦しさが和らぐのかを1番に考えてあげれば、おのずと答えが出るのではないでしょうか。

ありがとうの伝え方


猫ちゃんが危篤に陥ったときのサインや、最期に飼い主さんが猫ちゃんにしてあげられることなどについてみてきました。命にはいつか必ず終わりがやって来ます。猫ちゃんが亡くなったときのお見送りの方法について、猫ちゃんが元気なうちに家族でよく話し合っておきましょう。「ありがとう」の気持ちが猫ちゃんに伝わるようなお見送りができるとよいですね。

大森ペット霊堂では、猫ちゃんの健康に関するお悩みや葬儀についてのご相談を承っております。お気軽にお問合せください。

 

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獣医師 江本 宏平
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