ペットのお墓はどのようにするべき?家族みんなが納得する方法とは
2021年1月8日
可愛がっていたペットが亡くなってしまったら、家族の一員として手厚く供養してあげたいものですよね。そのためにはペットのお墓選びがとても大切です。
近年、ペット専用の霊園も増えお墓の種類や供養の仕方などさまざまなサービスを提供しています。また、ペットは家族だという考えから愛するペットと同じお墓に入りたいと願う人も増えているようです。あるいは、ずっと身近にいたいと願う人は自宅にペットのお墓を建てたり手元供養をするようです。
今回は、家族みんなが満足し納得のいく供養をするために、ペットのお墓はどのようにしたらよいのかご紹介したいと思います。
目次
ペット専用のお墓に納骨するならペット霊園がおすすめ
人間と同じようにお墓に納骨し供養ができるペット霊園が増えています。お墓の様式が選べる他、供養や法要のオプションなどのサービスが充実していることが特徴です。また、お墓や供養に関して愛するペットのための生前相談ができることが多いようです。
個別墓は希望通りの供養ができる
個別墓は、ペットの名前が刻印された墓石があるお墓です。個別のスペースを購入し、墓石の種類やデザイン、大きさを選ぶことができます。また、墓石を供養の対象とするための「開眼供養」の儀式を執り行います。
比較的広い屋外の敷地に個別基地をもつペット霊園に限られますが、人間のお墓に最も近い様式で供養することができるでしょう。費用は10万円から数十万円が目安で、その他に年の管理費がかかることが多いようです。
納骨堂で仕切りのあるスペースで供養する
納骨堂はペット火葬場に併設されていることが多く、葬儀・火葬後にすぐ納骨することができます。
また、ペット霊園が提供している納骨堂は業者によってさまざまです。スペースに対する年の管理費と永代供養の費用がかかります。
例えば東京都にある「大森ペット霊園」では、骨壺サイズの棚式のものからサイズが豊富なガラス扉付きの個室タイプのものまで取り揃えています。納骨する場所を霊座ともいいますが、安置する場所を選べることができます。
合葬墓・共同供養塔は他のペットと一緒で寂しくない
他のペットと一緒に眠ることができる大きなお墓を合葬墓といいます。その多くはシンボルとなる供養塔が建てられており、ペット火葬場やペット霊園の一角にあることが多いようです。
ただし、葬儀・火葬後に骨壺から遺骨を取り出して埋葬されることに注意してください。ご家族の引っ越しなどを予定している場合には、自分のペットの遺骨だけを取り出すことはできません。
ペットと人間が一緒に入ることができるお墓もある
仏教的な考えでは、動物は「畜生道」にあたるため人間が同じお墓に入ると供養できないとされています。しかし、「ペットは家族」と感じている人が多い近年、ペットと人間が一緒に入ることができるお墓が増えているようです。
一般的な墓石のお墓を建てる
いわゆる墓石が建てられたお墓で、中にあるカロートと呼ばれるスペースに骨壺を納めるタイプです。
同じカロート内に一緒に納骨する場合、同じお墓に入る予定の家族の意見を聞くことや、ペットの名前を墓石のどこに刻むのかをよく考える必要があるでしょう。また、大きな区画を購入できるのであれば、人間のお墓を中央に建て、その周辺にペットのお墓を建てることもできますよ。
納骨堂や樹木葬で一緒に眠る
納骨堂にはロッカー式のスペースに骨壺を納めるタイプから個別の仏壇タイプのものまで、その様式や価格帯がざまざまです。ご自身とペットが安心して一緒に眠ることができるスペースを選ぶことができるでしょう。
また、近年注目されているのは墓石を必要とするお墓よりも安価な樹木葬です。墓石ではなく樹木をシンボルとするお墓で、散骨とは違い法的に認められている場所であることが特徴です。スペースごとに1本の木を植える個別タイプや大樹のもとに合葬するタイプもあります。
同じ霊園で違う区間内に納骨することもできる
全く同じお墓ではありませんが、同じ霊園の敷地内に人間とペットの遺骨を別々に納骨することもできます。残された遺族が同じタイミングでお墓参りができるというメリットがあります。
残念ながら、人間がペットと同じお墓に入ることに対してまだまだ抵抗がある人が多いのが実情です。配偶者や親戚などに配慮する必要がある場合には、ペット用の区画がある霊園を探すことをおすすめします。
自宅でペットの供養をする方法は?
亡くなってしまった愛するペットをいつまでも身近に感じたいと思っている人には、自宅にペットのお墓を建てたり手元供養をすることをおすすめします。一戸建てか賃貸マンションか、お住まいの環境によって次のような方法がありますよ。
自宅の庭にお墓を建てる
庭付き一戸建てにお住まいの場合、骨壺が土に還りやすいようにある程度深く埋葬するとよいでしょう。お墓である目印として墓石も建てます。
埋葬するときは近くに水道管やガス管が通っていないか、また、雨水が溜らない水はけがよい場所を選びましょう。一見してお墓と分かる場所だと周囲から不快に思われる場合があるので、一般的には庭の隅のほうに建てることが望ましいようです。
自宅に庭がない場合は手元供養がおすすめ
自宅に庭がなくお墓を建てることが難しい場合は、室内に仏壇タイプのお墓を設置し手元供養するとよいでしょう。ペットの遺骨と遺影を飾って供養することができます。ロウソクや線香立て、花瓶などがセットになったペット用の供養セットも人気があるようです。
また、遺骨をパウダー状にしてペンダントや指輪などのアクセサリーに入れると、大切なペットと肌身離さず一緒にいることができますね。
まとめ
ペットの家族化がすすみ、愛するペットのために人間と同じようなお墓で供養することができるようになったといえますね。ペット霊園が提供するお墓の種類や供養の仕方もさまざまなので、ご家族みんなで相談し、納得がいくものを選ぶとよいでしょう。
また、供養の場所としてペット霊園や自宅の他にも、人間とペットが一緒に入ることができるお墓も今後ますます増えていくといわれています。常日頃から可愛いペットの終活や亡くなった後のことについて考えておくことも大切なことかもしれません。
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