ペット火葬にダンボールの棺は遺骨に悪影響?トラブルを回避するには
2021年2月4日
ペットが亡くなるということは家族の一員が亡くなること、と考える飼い主様が数多くいらっしゃいます。そのため亡くなる前から人間同様、愛する家族のために生前相談を行う飼い主様も増えてきています。
人間と同じような供養方法で見送りたい、火葬のみならず葬儀もしっかりと行いペットを弔いたいというお考えをお持ちの飼い主様もいらっしゃいます。
多くの飼い主様が火葬や葬儀を選択するなかで、火葬に使用する棺はダンボールのイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。組み立て式で場所を取らず、小窓がついたようなものも販売していますよね。しかし、ダンボールは棺の素材として適切なのでしょうか。
たかが棺だと思ってしまうかもしれませんが、選択を誤れば大切なペットの遺骨に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。後悔のない供養にするためにもよりよい方法で見送れるように事前に確認しておくことが大切です。
目次
ダンボールの棺は火葬に適切?
さまざまな種類が販売されているダンボールの棺ですが、棺として本当に問題のない素材なのでしょうか。ダンボールの棺についてやその他の棺についてもお話していきます。
ダンボールの棺は火葬時にトラブルを起こしやすい?
ダンボールの棺は人間の棺のように小窓がついたものや、折り畳めて収納に便利なものまで幅広く販売されています。しかし、ダンボールの棺での火葬にはいくつか注意点があります。
- お骨が黒くなりやすい
- 灰が舞いやすく、収骨時に綺麗なお骨にまで影響を与える
- 黒煙が出てペット霊園周辺に悪影響も
ペットのことを第一に考え、生前相談までしたとしても棺の選択1つで遺骨に悪影響を及ぼす可能性があります。もし1つの選択を誤ることにより遺骨がきれいに残らないとしたら大きな後悔が残りますよね。
灰が発生しにくい特殊なダンボールも存在します。しかし、全く灰が出ないという訳ではないのです。段ボールは、火葬をすると灰が火葬炉外部に飛散します。お骨に付着して、お骨上げが不便な状況になってしまうのです。
紙だからしっかり燃そうだと思われるかもしれませんが、ペット用の火葬設備では一番ふさわしくない素材ともいえます。棺の選択もしっかりと考える必要があります。また、ペット霊園によっては火葬時に使用する棺の素材を限定しているところもあるので事前に確認しておきましょう。きれいに遺骨を残して安全に火葬を執り行うために配慮しているペット霊園もあります。
灰の発生を抑えられる棺が安心
ダンボール以外にも棺の種類はあります。
- バスケット型の棺
- 木製の棺
よく使用されるものにこの2つが挙げられます。木製の棺は人間の棺に似たデザインで好まれることも多いです。ダンボールに比べると出る灰の量は抑えられます。しかし、釘などの金属が使用されている場合もあります。購入前にしっかり確認しておきましましょう。
また、バスケット型は柳などで作られることも多くてとても燃えやすいです。一番ご遺体を傷付ける心配の少ない棺でもあります。バスケットは火葬用に作られたものを選びましょう。最期までペットの顔を見ながらお別れができるという利点もありますよ。
火葬までの手順について
棺の準備も大切ですが、亡くなった後のペットの安置方法も大切です。できるだけきれいな姿で送り出してあげたいですね。
自宅で安置
ペットが亡くなると死後硬直が始まります。できるだけ早く安置してあげることが大切です。順序はこちらです。
- 1.毛並みを整えてまぶたや口を閉じる
- 2.シーツやペットシートを棺に敷く
- 3.出てきた体液はやさしく拭き取る
- 4.口や鼻の穴にティッシュなど詰める
- 5.頭とお腹のあたりにドライアイスや保冷剤を入れる
- 6.バスタオルなどでペットを包む
死後硬直が始まると両手足がつぱったままの状態で硬直してしまう可能性があります。そうなると用意した棺に入れてあげられなくなる可能性も。死後硬直が始まる前に、やさしく両手足を胸の方へ折り曲げてあげましょう。
辛い気持ちは募りますが、ペットとの思い出の詰まったご自宅での最期の時間を過ごしたらなるべく早めにペット霊園へと向かいましょう。
安置が難しい場合はペット霊園の霊安室へ
夏場や長期間自宅で安置する場合にはご遺体の腐敗が進んでしまいます。ドライアイスや保冷剤を取り替える必要も出てきます。もし家の中で安置する場所がない場合はご遺体を預かってくれるペット霊園もありますので早めに相談してみましょう。
信頼できるペット霊園で供養
安置後はペット霊園などの火葬ができる場所へ行き、火葬を行います。ペット霊園はたくさんあってどこに頼んでいいのか分からない方も多くいらっしゃるかと思います。いざ亡くなってから探すとなると悲しみと焦りで正確な判断ができない場合もあります。しっかり事前に信頼できるペット霊園を探しておくと安心です。
大切な家族の供養は何度もやり直しがきくものではありません。火葬などすべてが終わったあとに後悔してももう大切なペットは戻ることはないのです。大切な時間を過ごしたからこそ最期までしっかり見送ってあげましょう。そのためには事前に生前相談など準備を進めてあげることも大切です。ペットが唯一頼れる存在は飼い主様だけなのです。
安心してペットが虹の橋へ行けるように見送るのも飼い主様にできる最後の役目といえるのではないでしょうか。
棺のなかにはペットのすきなものと思い出を
火葬の前には、人間さながらの葬儀を行うこともできます。ペットにぴったり合わせた棺にペットが生前大好きだったものをいれてあげましょう。手紙を入れて感謝の気持ちを伝えるのもいいですね。
きれいなお花でいっぱいにしてあげたり、花言葉の意味を調べて想いを込めてあげたりもできます。おもちゃやおやつなどもいれることもできますよ。しかし、プラスチックや金属は燃えにくいためいれられませんので注意しましょう。
せっかくペットを想って用意したものもいざ火葬場に来て入れられないということがないように、入れたいものがある場合は事前に確認しておきましょう。
想いのこもった供養を行い、後悔のないペットとの最後の時間を過ごしてくださいね。
まとめ
ペットが亡くなる前から最期の一瞬まで後悔のないように愛するペットとの時間を過ごしたいですよね。今では、人間同様に亡くなる前からしっかりとペットの最期を考え、生前相談をされている飼い主様も多くいらっしゃいます。
生前相談は「死」と向き合うことではなくこの先も一緒に過ごしていく「ペット」と向き合うことでもあります。棺一つとっても選択する方法によっては遺骨がきれいに残らないこともあります。しっかりと事前に確認して、飼い主様ができる最善の方法で見送ってあげたいですね。
大森ペット霊堂ではダンボールでの火葬を受け付けておりません。なぜならばできるだけきれいに大切なペットのお骨が残るように心がけているからです。火葬を行い骨にすることは作業ではなく、大事な弔い事です。 人と同じように命を重んじ、ペットの最期を後悔なく見送っていただきたい思いがあるからです。
不安な顔、悲しいお顔でお越しいただく家族様が帰路に立つ時、本当にこの霊園を選んで良かったと思っていただき笑顔で帰っていただきたい気持ちで火葬を任せさせていただいております。ご不安なことなどございましたらお気軽にご相談くださいませ。
🐶ペットの火葬・葬儀・生前相談をご希望の方はこちら→大森ペット霊堂HP
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