殺処分0を目指して、まずはきっかけを作ろう
2018年3月30日
大森ペット霊堂 齋藤です。
今回はペット火葬や、葬儀とはかけ離れたことのお話です。
国内で動物に関する最大のテーマ≪殺処分≫についてのお話をさせていただきます。
目次
殺処分問題とは?
日本では、年間約10万頭もの犬や猫が殺処分の対象にされています。無責任な飼い主や動物業者が見捨て、保健所や動物管理センターが引き取り、ガスによる窒息で殺処分されております。
1日に換算すると、1日約270頭の動物が保健所に連れていかれている現状です。
そこで、問題視されている業種がペットショップです。
ペットショップには悪徳業者が多く、動物を物として扱う場所が多々あります。
実際にあったペットショップの話です。
売れない犬は生きたまま冷蔵庫に…ペット業界の裏にある恐ろしい現実
「売れない犬がいてもしょうがない。」「冷蔵庫の中に入れておいて。明日死んだらごみと一緒にだすから。」
このような業者は、犬や猫を「商品」と考え、無茶な交配を交配をし、子どもをどんどん生ませて店舗で販売する。こうした業者は、パピーミル(繁殖業者)と呼ばれています。
産む道具として扱われる母犬は、その一生を糞尿にまみれたゲージのなかだけで終える。
詳しくはコチラ
↓
とても聞くに堪えがたいお話です。
皆さまは、保護団体があることをご存知ですか?
動物の保護団体はそんな殺処分寸前の動物を救うため、保健所やそのような家庭から動物を引き取り、次の家族を探している団体です。
大きな組織として営む施設もあれば、個人のボランティアとして活動している方と様々です。
そんな保護団体が随時行っていること。
譲渡会です。
譲渡会とは??
譲渡会とは、次の家族を探すためにわんちゃんや猫ちゃんを新しい家族へ繋げるイベントです。
保護団体によって条件が違いますが、終生飼育できる環境であることが絶対条件です。
「犬を飼いたいなぁ。」
「猫がいいなぁ。」
犬や猫を飼う=ペットショップという認識はいまだそのままです。
犬や猫を飼う=譲渡会が一般になることが一番です。
タイトルでも書いたように、【きっかけ】を作ることが私たちの役目です。
有名なアーティストでもある、SEKAI NO OWARIさまが掲げている
≪ブレーメン殺処分ゼロ支援活動プロジェクト≫
ブレーメンって??
2016年、SEKAI NO OWARIのメンバーは、いろんな人にお話を聞かせて頂き、疑問に思ったことを質問し日本における殺処分の現状を知りました。
実際の現状を知れば知るほど、今まで自分達の音楽で世界は変えられないと思っていたけれど、もしかしたら自分達が動くことや発信することにより「きっかけ」を与えられることができるのではないかと、動物殺処分ゼロプロジェクトを「ブレーメン」と呼び活動しております。
人が作ったシステムならば人の力で変えられるのかもしれない気持ちを持ち、メンバーが取り組んでおります。
今現実に起きている動物の殺処分を知らない方が多く、又、動物を家族に迎え入れたいと思う方でさえ知らない傾向にあります。
私は、SEKAI NO OWARIさまが取り組むブレーメンに賛同し、そのような方に現実を知ってもらうきっかけになればと思っております。
「ペットショップで犬を飼おうと思ったけど、そんな現実があるなんて知らなかったなぁ。今度、譲渡会でも調べてみようかな。」
なんてお声も、ひとつのきっかけです。
そのきっかけが広まり、不幸せな動物がゼロになるために。
何か、自分にできることしなくちゃいけないのかな??
なんて思わないでください。
知ることが一番大事です。
何か小さい事でもできる人が、できるときに。無理はしないで。
できる日がきたときにする。その気持ちで充分です。
現状を知ってもらいたいので、今回は殺処分についてお話させていただきました。
不幸せな子がいなくなる日まで、全力で活動します。
東京都大田区大森東2-1-1
最新記事 by omori-petcemetery (全て見る)
- ペットの火葬で入れるものはどんなもの?生前相談をおすすめする理由 - 2021年4月20日
- ハムスターの生態を知れば飼育上の注意点や長生きの秘訣がわかる! - 2021年4月19日
- 熱帯魚の初心者に知ってほしい!飼い始めからお別れの時にできること - 2021年4月18日