ペット葬儀に必要な考え方を持って仕事をしたい
2019年5月3日
現在はペットの葬儀社として日々たくさんのペットたちをお見送りする中での気づきや想いなどを綴りたいと思います。
人間の葬儀では約10~15年程前から、葬儀業界内での急速なネット化や大手スーパーやIT企業などの異業種参入により、葬儀費用の明朗化に伴い、価格破壊が起きました。
それにより価格競争が激化し、そしてメディアでも取り上げられはじめたことをきっかけに一般の方が事前に準備(生前相談)する方も増え、葬儀内容そのものの無駄を省き、合理化を選択する方が増えてきました。
結果、あまり人数を招かず、家族+近しい親戚のみ招いてお見送りをする【家族葬】や儀式的なことは一切行わずに火葬のみで終わらせる【直葬】が急速に増えました。
人の葬儀ではこのような小規模葬儀スタイルが主流になり、現在に至っています。
お葬式というものはやはり、故人に関わりある大勢の人を招いての葬儀が良いなど様々な意見もありますが、家族や近しい親戚からしてみたら、故人とゆっくりお別れができ、故人を偲ぶことができる【家族葬】が理想のお葬式ではないでしょうか。
では、ペットのお葬式ではどうでしょうか。ペット葬儀業界では『葬儀』というより『火葬』をするという意識が強く、人と同様に手厚いお葬式を行うということがまだまだ少ないです。
その原因はペット葬儀社/ペット霊園にあり、業界全体の意識が低いことが一因ではないかと思います。
ペット葬儀社の中にはまだまだ、《ペット=家畜、モノ》という扱いをしているところが多く、そのような葬儀社に依頼をしてしまうと飼い主様の納得のいくような対応で葬儀(火葬)をしてくれるようなことはないと思います。
結果、ペットをお見送りした飼い主様の意識の中でもペットの葬儀というものは「その程度しかしてくれないこと」ということで認識されてしまいます。
そうなってしまうと、ペットを失った悲しみだけではなく、気持ちの区切りもつけないようなお別れしかできていないことにより、ペットロスから立ち直るにも永い年月を要してしまうことでしょう。
人間の場合では、臨終から安置後に葬儀の細かな打ち合わせを数日かけて行った後に通夜、葬儀に至ります。その前後から役所などの手続きや相続関係のこと、お墓のことなどやることが多岐にわたるので悲しむ暇がないということと、利点としてはいくつかの段階を経て、心の区切りをつけていけることになります。
ペットの場合は細かな打ち合わせも長時間の葬儀も役所手続きもありません。
お別れの時間に集中できるという意味では良いかもしれませんが、気持ちの区切りを自分自身ではつけ辛いこともあります。
そこで、ペット葬儀社がどれだけ飼い主様の気持ちに寄り添ってお別れの時間を提供できるかがとても大切です。
私共、大森ペット霊堂では、【合同葬】【個別一任葬】【立会い葬】と各種ありますが、全てのプランに共通して、『葬儀式』『末期の水』を行っており、そして悔いが残らぬように『お別れの時間』も必ずお取りしてます。
『収骨』にしても《生前の我が子》を思い描けるよう、きれいに整えてから見ていただいております。
ペット葬儀社の役目とは終焉のお手伝いとしての印象が強いですが、大森ペット霊堂では《考えるのは、いのち》
つまりは命を繋いでいくことも重要な役割として担っています。
まずは、悔いの残らない葬儀をあげていただきます。
その時の飼い主様の心情としてはとても辛く哀しいことと思いますが、
いずれは、「最愛の子を生涯大切にし、最期までしっかりと見届けることができた」
と必ず思い返すことでしょう。そして、気持ちがケアされた頃に、また新しい家族を迎え入れていただくことにより命を繋いでいくことができるのです。
これからも大森ペット霊堂では、
【葬儀の質】【スタッフの質】を強みとして、今後も多くのお見送りと命を繋ぐお手伝いをしていきます。
最愛の子の最期について、何でもご相談下さい
大森ペット霊堂は動物と人の共生を目指します
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